研究課題
本研究は当初は、血管内皮機能を測定するためにFMD(Flow Mediated Dilation)を測定する計画であったが対象者が比較的高齢(平均69歳)、また高血圧者が7割以上であり、上腕の加圧が著しく対象者の比較的強い苦痛を伴うため、FMDではなく、PWV(脈波伝播速度)およびAI(Augmentation Index)によって動脈硬化を捉えることとした経緯は前年度までに報告をしたとおりである。そのためH26年度までは、動脈硬化と関連する指標であるPWV(脈波伝播速度)およびAI(Augmentation Index)を用いて、岩手県花巻市大迫町の一般住民232名(61.9歳、男性90人、女性142人)に対してデータ収集を行った。補正項を頸動脈中膜内膜複合体厚IMT、頸動脈プラークの有無、年齢、性別、収縮期血圧および降圧薬内服とした重回帰分析において、PWVはAIと有意な独立した関連(β=-0.23922, P=0.0013)を報告した。しかし、PWVおよびAIという従来の動脈硬化評価指標ではやはり限界があるため、対象者を高血圧者の割合が低い、比較的若年層に限定して血管内皮機能であるFMD(Flow Mediated Dilation)を測定する方針に立ち戻った。H27年度はBOSHI研究(Babies and their parents' longitudinal Observation in Suzuki memorial Hospital on Intrauterine period)に参画し、年齢38.1±4.7歳の出産後の女性32人に対してUNEXEF・タイプBを用いてFMD(Flow Mediated Dilation)を測定した。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 3件)
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