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2014 年度 実施状況報告書

アログリプチンのプラーク安定化作用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 25461095
研究機関川崎医科大学

研究代表者

久米 輝善  川崎医科大学, 医学部, 講師 (60341088)

研究分担者 川元 隆弘  川崎医科大学, 医学部, 講師 (30368667) [辞退]
根石 陽二  川崎医科大学, 医学部, 講師 (80319946)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード血管内イメージング / 不安定プラーク / 糖尿病
研究実績の概要

本研究では、糖尿病に対するDPP-4阻害剤を処方された虚血性心疾患症例を対象に、ステント留置直後とフォローアップ時(9か月後)に、光干渉断層撮影法(OCT)を行い、ステント対象病変のみならず冠動脈全体の観察を行い、血管リモデリングや線維性被膜等プラークの安定化に関連する指標を評価し、アログリプチンのプラーク安定化効果を評価検討した。解析に耐えうる十分な症例数がまだ登録できなかったため、まず37症例51病変を対象に、OCTによる観察研究として糖尿病と非糖尿病における冠動脈プラーク内線維性被膜厚の変化を検討した。9か月間の線維性被膜の変化量として非糖尿病例8.1±43.4μmに対して、糖尿病例は-9.6±33.7μmと両者の間に有意差を認めなかった(p=0.11).糖尿病例においても線維性被膜厚の減少(プラークの不安定化)が認められなかったことになるが、今後、症例数を増やして糖尿病の血糖コントロールの状態と線維性被膜厚変化量との関係や、アログリプチン投与によるプラーク安定化効果について検討していく予定とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

糖尿病に対して新たにDPP-4阻害剤を投与された虚血性心疾患症例を対象に、冠動脈造影上有意狭窄を有しステント留置術を施行する例において血管内イメージングを行いプラークを評価する予定であったが、すでに糖尿病に対して何らかの薬物学的介入がなされている症例が多く、症例登録が遅れているため。

今後の研究の推進方策

糖尿病がありDPP-4阻害剤の内服がなされておらず、血糖コントロールが不十分な症例であれば、DPP-4阻害剤以外の糖尿病薬を内服中であっても、DPP-4阻害薬を追加投与した症例を本研究に登録し症例数を増やしていくようにする。

次年度使用額が生じた理由

症例登録が計画通り進まなかったため

次年度使用額の使用計画

血管内イメージング(光干渉断層撮影カテーテルあるいは血管内超音波カテーテル)を購入する。

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公開日: 2016-05-27  

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