研究課題
基盤研究(C)
平成25年度の研究は、(1) non-coding RNA AK141659の発現解析、(2) 生体におけるAK141659の機能解析を主に行った。AK141659の発現解析については、トラップベクターに含まれるbeta-geo遺伝子を利用したX-gal染色によるマウス組織発現解析を行い、心臓において心房、心室のどちらにも同様な発現を認め、さらに加齢とともに発現が増加することを認めた。また、AK141659 mRNA は細胞において核内よりも細胞質に多く存在していることを認めた。今後、in situ hybridizationにて確認を行う。生体におけるAK141659の機能解析(in vivo 解析)については、AK141659欠損マウスを経時的に観察し、同胞野生型と比べ、心臓の形態及び血圧に関しては変化を認めなかった。また横行大動脈縮窄による圧負荷心不全モデルを作製し、経時的に動物用心エコー測定による心機能解析や組織解析を行った。さらに術後の心機能や線維化に関連する遺伝子の発現解析を行った。今後、aMHCプロモーターによる心筋特異的AK141659強制発現マウスを作製し、心臓における表現型解析とともに圧負荷心不全モデルマウスを作製し、解析を行い、心不全におけるAK141659の分子機構を明らかにする。さらにAK141659と相互作用する分子の網羅的解析については、平成25年度中に行う予定であったが、平成26年度の始めにずれ込む予定である。
3: やや遅れている
マウスの交配による産仔の匹数が予想より少なかったため、実験に必要な匹数が足りず、解析時期に遅れが生じ、そのため網羅的な遺伝子解析の測定が予定より遅れている。今年度の初めには、その解析が行える予定である。それ以外については、予定通り進んでいる。
平成26年度のについては、平成25年度の結果に基づいて研究を進め、当初の計画通りである。主な研究としては、網羅的解析の結果よりAK141659と相互作用する分子機能の解明、心筋特異的AK141659強制発現マウスを作製し、表現型の解析を行う。また、AK141659のヒトのホモログ検索を行う。
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