研究課題/領域番号 |
25461114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宮田 敬士 熊本大学, 生命科学研究部, 特任准教授 (50398228)
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研究分担者 |
荒木 喜美 熊本大学, 学内共同利用施設等, 教授 (90211705)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | non-coding RNA |
研究成果の概要 |
遺伝子トラップ法により未知の長鎖non-coding RNA(lncRNA)のクローンの中から胎児期に心臓特異的に発現する複数のクローンを見出した。その中の1クローンのトラップベクター挿入部位はAK141659のintron領域に存在しており、そのクローンのホモマウスはAK141659欠損マウスであることを明らかにした。AK141659欠損マウスは野生型と比べ心臓組織及び心機能に関して明らかな表現型を認めなかった。心不全病態形成におけるAK141659の作用を検討するためAK141659欠損マウスを用いて横行大動脈縮窄による圧負荷心不全モデルを作製し、心機能解析を行った。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの個体を用いたlncRNAと心疾患の病態形成分子機構に関する解析は現在数少なく、この研究方法および結果は非常に貴重な成果になると期待される。本研究により細胞質に存在するlncRNAの新たな作用機構の解明だけでなく、種々の遺伝子改変マウスを用いることで生体の心臓における分子機構が明らかになると期待される。さらに、この心不全病態形成における細胞質lncRNAの基盤研究が、トランスレーショナルリサーチとして、心不全の予防医学に向けた新規治療法開発へと期待される。
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