AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)はその下流であるCLIP-170と共に,細胞レベルの研究では細胞遊走や極性維持に重要な酵素であることが知られているが,生体における機能については不明であり本研究にて検討した。目的遺伝子を心臓特異的に発現させることが出来るゼブラフィッシュ(hspGFP3A)を用いて,AMPKによるリン酸化を受けないCLIP-170を心臓に強制発現させたところ,1心房1心室であるゼブラフィッシュの心臓のループが逆の方向を示した。このことから,細胞遊走や極性の形成にAMPK-CLIP-170系が重要な機能を果たしているものと推測された。
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