研究課題
血管周囲の脂肪細胞から分泌されるmiR-100が血管平滑筋に作用し血管炎症や細胞増殖を制御する可能性がある。我々は、miR-100が脂肪細胞や血清に存在することを見出し、このmiR-100は、血管内皮細胞や平滑筋細胞増殖に重要な分子であるmTORを標的とすることを明らかにした。またmiR-100がそれぞれの細胞においてどのように機能しているかは不明であった。我々は、脂肪細胞培養液中のmiR100を血管平滑筋細胞に投与し、脂肪細胞から分泌されたmiR-100が、血管平滑筋細胞に進入し、血管平滑筋内のmiR100の濃度を上昇させ、mTORの発現抑制を介して、血管平滑筋の細胞数の変化、または増殖アッセイにて細胞増殖を抑制することを確認しつつある。
2: おおむね順調に進展している
マイクロRNA量の評価に必須であるqPCRは既に確立している方法であり研究はおおむね順調に進行していると思われる。
脂肪から分泌されたmiR100が血管平滑筋増殖を抑制するかどうか動物実験にて検証していく。また臨床検体からもmiR100の平滑筋抑制作用を検討する。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 16件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (1件)
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