抗CADM-140/MDA5抗体陽性ADM-ILD症例を対象に、血清中サイトカインの発現を調べた。症例は13例で、4例は死亡していた。保存血清を用いて、ELISA法で抗CADM-140/MDA5抗体価を、またLuminexSystemRにより38種のサイトカイン濃度を測定した。死亡群の抗CADM-140/MDA5抗体価は、生存群と比べ有意に高値を示した。スピアマンの順位相関係数を用いて抗CADM-140/MDA5抗体価と各種サイトカイン濃度との関連を調べたところ、13種のサイトカインで中等度以上(r>0.4)の相関がみられ、特にCX3CL1との間には強い相関(r=0.8897)が観察された。
|