研究課題
基盤研究(C)
本研究では、マウスにモノクロタリン(monocrotaline, MCT)を投与することにより肺高血圧症モデルを作成し、Endothelin (ET-1)及びET受容体A (ETA)に対するsiRNAを投与して肺高血圧症の重症度、肺の血管病変、炎症の重症度に対する効果を検討する。今までの研究では肺動脈内皮細胞、肺上皮細胞、マクロファージの細胞株を用いてET-1、ETAに対するsiRNA及びそのscrambled siRNAを作成した。各々の細胞はトロンビンで刺激する前にET-1、ETA 又は各々のscrambled siRNAを培養液に添加し、24時間後にET-1及びETA受容体の発現量を確認した。その結果、PCR法flow cytometry、ELISA法の検査により、ターゲットsiRNAの存在下で培養した細胞群でのET-1、ETAの発現は、コントロール群での発現にくらべ、有意に低下した。
2: おおむね順調に進展している
これまでの研究では1)MCTによる肺高血圧症マウスモデルの作製に成功した。また、ターゲットsiRNAのin vitroの効果が確認できた。
今度は以下の実験を行う予定である:1) マウスMCT誘発性肺高血圧症モデルにおいてET-1 siRNA及びETA siRNAの濃度依存性及びその効果変化を検討するために、投与時のmicrosprayerの投与量及びsiRNAの濃度を調節して投与し検討する。2) ET-1 siRNA、ETA siRNA、scrambled siRNAの投与による毒性を検討する。マウスMCT誘発性肺高血圧症モデルを作成し、ターゲットsiRNA又はscrambled siRNA投与に伴う組織変化、サイトカイン変化を検討する。
昨年度におこなう予定であった実験を次年度に実地することになったため。次の実験を行う予定である:1) マウスMCT誘発性肺高血圧症モデルにおいてET-1 siRNA及びETA siRNAの濃度依存性及びその効果変化を検討するために、投与時のmicrosprayerの投与量及びsiRNAの濃度を調節して投与し検討する。 2) ET-1 siRNA、ETA siRNA、scrambled siRNAの投与による毒性を検討する。マウスMCT誘発性肺高血圧症モデルを作成し、ターゲットsiRNA又はscrambled siRNA投与に伴う組織変化、サイトカイン変化を検討する。3) MCT誘発性肺高血圧症モデル以外のin vivoモデルでもET-1 siRNA及びETA siRNAの抑制効果を検討するよていである。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 産業財産権 (1件)
Allergol Int.
巻: 63 ページ: 57-66
10.2332/allergolint.13-OA-0595. Epub 2013 Dec 25.
PLoS One.
巻: 8 ページ: e72392
10.1371/journal.pone.0072392. eCollection 2013.
Clin Infect Dis.
巻: 57 ページ: 1373-1383
10.1093/cid/cit571. Epub 2013 Sep 2.
J Thromb Haemost.
巻: 11 ページ: 1903-1915
10.1111/jth.12392.
Am J Respir Cell Mol Biol.
巻: 49 ページ: 646-653
10.1165/rcmb.2012-0454OC.
巻: 8 ページ: e64281
10.1371/journal.pone.0064281. Print 2013.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis.
巻: 8 ページ: 1-5
10.2147/COPD.S38548. Epub 2012 Dec 28.
Immunobiology.
巻: 218 ページ: 245-254
10.1016/j.imbio.2012.05.020. Epub 2012 May 23.