研究課題
基盤研究(C)
外科的肺生検を必要とする現在の特発性間質性肺炎(IIPs)診断基準は、患者負担が大きい。またIIPsは経過中、膠原病等の背景疾患が顕在化し、診断が変わるケースもしばしばである。私たちは、5-10年間の経過観察で正真正銘のIIPsを選定し、蛋白アレイ法(約8,000種の自己抗体をスクリーニングする方法)で抗MX1抗体に辿りついた。抗MX1抗体は、IIPs中、予後良好の一群患者(約17%)で陽性になった。現在のIIPs診断基準は、分子病態的観点に基づくバイオマーカーによって補完する必要がある。
呼吸器内科学