研究成果の概要 |
有効な抗菌薬が限定されている非結核性抗酸菌症に対して,免疫補助療法としての漢方薬の有効性について,基礎的な検討を行った.非結核性抗酸菌の1つであるMycobacterium avium complexの臨床分離株について遺伝子型(ジェノタイプ)解析し,薬剤の最小発育阻止濃度との関連がみられた.また, 新規の方法で,非結核性抗酸菌を経胸壁から肺に接種し,ヒトでの病態に類似した肉芽腫を形成させることが出来た.この非結核性抗酸菌感染マウスモデルに,抗菌薬と麻黄湯の併用投与を行ったところ,麻黄湯併用群においては, Th2系サイトカインが低下する傾向が認められた.
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