気管支喘息の増悪因子のひとつとして心理的ストレスが報告されている。本研究では喘息患者を対象として、MOR遺伝子のrs1799971における一塩基多型と喘息病態の関連を解析した。患者のジェノタイプ別頻度は、A/A;35.9%、A/G;40.7%、G/G;22.9%であった。ジェノタイプG/Gの患者はAアレルをもつ患者と比べて、メサコリンに対する累積反応閾値の低下が認められた。Gアレルを持つ肥満の患者では、ジェノタイプA/Aの患者と比べて末梢血好酸球数の増加、ならびにFEV1%の低下が認められた。これらの結果から、rs1799971における一塩基多型は喘息症状の悪化と関連する可能性が示唆された。
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