研究課題/領域番号 |
25461176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
海江田 信二郎 久留米大学, 医学部, 助教 (20330798)
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研究分担者 |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | mast cell / myofibroblast / fibrosis / soluble factor |
研究概要 |
特発性肺線維症におけるmast cellのfibroblast→myofibroblastへの誘導を介した肺線維化促進メカニズムについて検討を行った。Mast cellによるmyofibroblast分化誘導について、fibroblastと共培養を行い、fibroblastにおけるα-Smooth muscle actin責任遺伝子(ACTA2)の発現上昇を確認した。さらに、共培養後のfibroblastにおけるタンパク質レベルでのα-smooth muscle actin発現を、免疫組織染色法で確認した。より定量的に、cytometry法によるα-smooth muscle actin細胞内染色を行ったが、有意なpositive signalを得ることができず、現在実験条件を再設定し、再検中である。Myofibroblastへの分化誘導因子の特定に関しては、mast cell-fibroblastの共培養後の培養上清中の36種類のサイトカインおよびケモカインをHuman cytokine array kitを用いて測定し、IL-6やIL-8、MCP-1の濃度上昇を認めた。現在のところ、これらの可溶性因子がmyofibroblast分化に関与するとの報告はなく、今後さらに網羅的にmicroarray法を用いてmast cellおよびfibroblastにおける共培養前後でのRNA発現の変化について検討し、myofibroblast分化誘導因子についてcandidateを狭めていく方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Mast cellによるmyofibroblast分化誘導について、fibroblastと共培養を行い、fibroblastにおけるα-Smooth muscle actin責任遺伝子(ACTA2)の発現上昇を確認したが、タンパク質レベルでの定量法が確立できていないため
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今後の研究の推進方策 |
Mast cellによるmyofibroblast分化誘導について、共培養後のfibroblastにおけるタンパク質レベルでのα-smooth muscle actin発現方法について確立する。不可能の場合は、mast cellによるfibroblastの活性化やangiogenesis、chemotaxisに関連する分子誘導について検討を行う。
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