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2015 年度 実績報告書

非小細胞肺癌におけるサイトケラチン崩壊による浸潤亢進機序の解明と抗浸潤療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461190
研究機関香川大学

研究代表者

坂東 修二  香川大学, 医学部, 講師 (60314928)

研究分担者 石井 知也  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80467836)
金地 伸拓  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60403789)
羽場 礼次  香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90304584)
藤田 次郎  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80209056)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードビメンチン / 非小細胞肺癌 / 浸潤能 / マトリゲル
研究実績の概要

平成27年度は平成26年度に得られたデータを元に以下の検討を行った。
1. 外科的に切除された非小細胞癌肺癌の標本をビメンチンにて染色し、ビメンチン発現と予後との相関を検討した。その結果、ビメンチン発現量は悪い予後と有意に相関していた。
2. 非小細胞肺癌の培養細胞株を用いて、ビメンチン発現量が少ない細胞株にビメンチン遺伝子を導入し、その浸潤能が増加するか否かを検討したが、ビメンチン遺伝子を過剰発現させても細胞株のマトリゲル浸潤能に変化が認められなかった。この理由は、遺伝子導入をおこなった細胞株においても内因性のビメンチン発現があり、外因性に増加させたビメンチン蛋白の機能が十分観察できなかったためと考察している。
3. ビメンチンと同じ中間径フィラメント蛋白である。サイトケラチン8及び18についても非小細胞癌細胞株において、その変化を観察した。細胞株中のビメンチン蛋白を人為的に減少あるいは増加させても、サイトケラチンの発現には影響を与えないことが判明した。
以上より、非小細胞肺癌においてはビメンチン発現と浸潤能には関連性があるが、この浸潤能の変化にはサイトケラチンは関与していないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Vimentinは非小細胞肺癌の浸潤能を亢進させ予後を悪化させる2015

    • 著者名/発表者名
      田所 明、金地伸拓、井上卓哉、渡邊直樹、石井知也、坂東修二
    • 学会等名
      第55回日本呼吸器学会学術講演会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2015-04-17 – 2015-04-19

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公開日: 2017-01-06  

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