研究課題
喫煙による上皮細胞老化亢進はCOPD病態で重要な役割を果たしている。喫煙刺激は気道上皮細胞においてミトコンドリア傷害を引き起こし、活性酸素種(Reactive Oygen Species:ROS)の産生を増加させ、インフラマソーム活性化と細胞老化を誘導した。傷害ミトコンドリアの除去機構であるマイトファジーは喫煙刺激により誘導された。PARK2ノックダウンにより喫煙誘導マイトファジーを抑制すると、ROS産生が増加し、細胞老化誘導が促進された。一方、PARK2強制発現によりマイトファジー誘導を促進させると、喫煙刺激によるROS産生は減少し、細胞老化は抑制された。肺組織でのPARK2発現は正常肺に比べCOPD肺で低下していた。不十分なマイトファジーが傷害ミトコンドリアの蓄積、ROS増加を介してCOPDの病態に関連している可能性が示唆された。
すべて 2015
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Autophagy
巻: 11 ページ: 547-59
10.1080/15548627.2015.1017190.