TMEM16Aは新規カルシウム活性化クロルイオンチャネルであり、気管支喘息において気道分泌や気管支平滑筋収縮に関わっている。本研究では喘息モデルを用いて、抗原チャレンジやカルシウム依存性アゴニストによるクロルイオン輸送の増加がTMEM16A阻害薬によって抑制されること、また免疫染色により杯細胞のapical membraneや粘液周囲にTMEM16A が局在していることを明らかにした。さらに、クラリスロマイシンによるインターロイキン13誘導培養杯細胞化生におけるTMEM16A抑制作用も見いだした。これらの結果はTMEM16Aが気道過分泌疾患治療における新しい標的となることを示唆する。
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