研究課題/領域番号 |
25461202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 炎症 / サイトカイン |
研究概要 |
これまで申請者らによってIL-1ファミリーの一つであるInterleukin-18 (IL-18)が炎症性腸疾患、関節リウマチだけでなく慢性閉塞性肺疾患 (Chronic Obstructive Pulmonary Disease; COPD)や間質性肺疾患 、気管支喘息などの呼吸器疾患の症状悪化において重要な役割を果たしていることを報告しています。申請者らは遺伝子解析上、IL-1ファミリーと考えられる新規サイトカインhuman IL-38のリコンビナント蛋白を作製した。これを抗原にしてhuman IL-38に対するモノクロナール抗体を作製し、IL-38に対する免疫染色(IHC), ELISA法を樹立しました。そして、リウマチ患者の関節や喘息死の肺病変部に強く発現していることを発見しました。IL-38が自己免疫疾患の発症に関与していることが示唆されました(論文投稿中)。IL-38が関節リウマチ、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患を含む自己免疫疾患の新規バイオマーカーになる可能性があります。、炎症性サイトカインの抑制薬が自己免疫疾患の新規治療薬になると考えられます。そこで、IL-38遺伝子を欠損したIL-38KOマウスを樹立しました(論文未投稿)。現在、このIL-38KOマウスを用いてマウス関節リウマチを作製し関節リウマチにおけるIL-38の発現制御に関する研究を行っています。また組織特異的プロモーター(例CD11b)を用いてIL-38を過剰発現しているマウスを作製し、関節リウマチモデルになりうるか検討しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請者らは遺伝子解析上、IL-1ファミリーと考えられる新規サイトカインhuman IL-38のリコンビナント蛋白を作製した。これを抗原にしてhuman IL-38に対するモノクロナール抗体を作製し、IL-38に対する免疫染色(IHC), ELISA法を樹立しました。そして、リウマチ患者の関節や喘息死の肺病変部に強く発現していることを発見しました。IL-38が自己免疫疾患の発症に関与していることが示唆されました。論文投稿中のため。また、IL-38遺伝子を欠損したIL-38KOマウスを樹立しました(論文未投稿)。
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今後の研究の推進方策 |
我々の研究成果は、炎症性サイトカインの抑制薬が自己免疫疾患の新規治療薬になると考えられます。そこで、IL-38遺伝子を欠損したIL-38KOマウスを樹立しました(論文未投稿)。現在、このIL-38KOマウスを用いてマウス関節リウマチを作製し関節リウマチにおけるIL-38の発現制御に関する研究を行っています。また組織特異的プロモーター(例CD11b)を用いてIL-38を過剰発現しているマウスを作製し、関節リウマチモデルになりうるか検討します。
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