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2016 年度 実績報告書

腎臓発生研究成果を臨床医療に応用するための基盤研究-腎疾患モデルと臓器再生モデル

研究課題

研究課題/領域番号 25461206
研究機関筑波大学

研究代表者

臼井 丈一  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70447340)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード内科 / 再生医学 / 移植・再生医療 / 発生・分化 / 病理学
研究実績の概要

申請者は、臓器再生研究においてES・iPS細胞由来キメラ腎臓・膵臓の作成に成功し、国内外で評価を得ている。申請者の研究成果を活用可能な腎臓発生メカニズムを応用することで、2つの腎臓研究課題①腎疾患の病態解明・治療法開発、②ドナー腎臓の作成を目的とし、研究を計画した。具体的には、プロジェクトA:腎疾患の病態解明・治療法開発として、腎発生のKey転写因子であるTcf21の腎疾患・蛋白尿制御への関与の検討を、プロジェクトB:ドナー腎臓の作成として、In vivo(blastocyst complementationを用いたマウス腎臓作成)およびin vitroアッセイ法の応用による腎臓再生医療モデルを継続実施している。
A.○腎疾患におけるTcf21の発現解析(in vivo実験系):ヒト腎生検、ラットPAN腎症モデルでTcf21の発現解析を行い、ヒトおよびラットネフローゼ症候群のポドサイトで発現亢進を確認した。○糸球体ポドサイト培養細胞でのTcf21の発現解析(in vitro実験系):マウス糸球体培養細胞株を用いた疾患模倣モデルでの発現解析を行い、Tcf21高発現細胞株では細胞死の抑制、細胞突起形成等の形質変化を確認した。論文作成中である.○腎臓発生に寄与する血管新生分子VEGFと腎臓病との関連性の検討:抗VEGF阻害薬関連腎障害を臨床病理学的に検討し、2本の論文掲載に至っている。
B.○iPS細胞を用いたキメラ腎臓のgenome-epigenome解析:iPS細胞由来マウスキメラ腎臓の詳細な腎臓発生特異的分子発現解析を行い、分子レベルでのiPS細胞由来キメラ腎臓の完成度を正常腎臓と比較し検証中である。○In vitroマウス腎臓分化アッセイ系の開発と腎臓幹細胞の純化法の確立:マウス胎仔腎臓の細胞・前駆細胞分画の純化法、最適環境のメカニズム(幹細胞ニッチ)の検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] The detection of urinary podocytes from drug-induced glomerular thrombotic microangiopathy in advanced cancer patients2016

    • 著者名/発表者名
      Usui J et al.
    • 雑誌名

      Clin Lab

      巻: 62 ページ: 2413-2417

    • DOI

      10.7754/Clin.Lab.2016.160525.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 腎臓発生研究成果を臨床医療に応用するための基盤研究-臓器再生モデルと腎疾患モデル2016

    • 著者名/発表者名
      臼井丈一
    • 雑誌名

      BIO Clinica

      巻: 31 ページ: 62-65

    • 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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