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2015 年度 実施状況報告書

クロト蛋白の腎保護効果についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 25461229
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

竹中 恒夫  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (90179656)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードクロト / アンギオテンシン / 糖尿病 / 腎肥大 / 線維化
研究実績の概要

27年度は糖尿病性腎症に対する分泌型クロト蛋白補充の効果を検討することを目標とした。
糖尿病性腎症のモデルであるdb/dbマウスを用いて、クロト蛋白を投与する群(30μg/kg/day)と対照群を比較検討した。
両群間で糸球体濾過率に有意な変化は認めなかったが、クロト蛋白投与により尿中アルブミンと腎重量が低下していた。また、腎内アンジオテンシンII濃度とアンギオテンシノーゲン発現が、クロト投与で有意に低下した。病理検索(HE染色)では両群の糸球体に有意な差異は認められなかったが、クロト投与で線維化の抑制(MT染色)を認めた。遺伝子解析では、クロト投与群でAktのリン酸化とTGFβやHIF、mTOR活性化の抑制が認められた。
これらの結果は、クロト蛋白補充が糖尿病性腎症の線維化や腎肥大に抑制的に働き、腎保護効果を示すことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本学だけでなく、慶應義塾大学、埼玉医科大学、北里大学、香川大学など多くの先生方のご協力を頂き、研究をおこなっております。ありがとうございます。免疫染色の部分が若干遅れている他は、比較的順調に進んでいます。

今後の研究の推進方策

研究計画に沿って推進する

次年度使用額が生じた理由

前述の通り、研究者の多忙(主に臨床業務)のため、若干計画が遅れております。また、休みが取れず学会での発表も遅れております。申し訳ありません。

次年度使用額の使用計画

今年度に繰り越し、研究の遂行と学会での発表を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Xeno-Klotho Inhibits Parathyroid Hormone Signaling.2016

    • 著者名/発表者名
      Tsuneo Takenaka, Tsutomu Inoue, Takashi Miyazaki, Matsuhiko Hayashi, Hiromichi Suzuki.
    • 雑誌名

      J Bone Miner Res.

      巻: 31(2) ページ: 455-62.

    • DOI

      doi: 10.1002/jbmr.2691

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Klotho suppresses EMT in Adriamycin nephropathy2015

    • 著者名/発表者名
      Tsuneo Takenaka, Tsutomu Inoue, Takashi Miyazaki, Matsuhiko Hayashi, Hiromichi Suzuki
    • 学会等名
      American Society of Nephrology Kidney Week 2015
    • 発表場所
      San Diego
    • 年月日
      2015-11-03 – 2015-11-08
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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