研究成果の概要 |
移植腎症(132例)を対象とする疾患コホートの臨床病理所見を中心としたプロファイルを作成した.高・低分子アディポネクチン変化は,腎機能ならびに心血管疾患および移植後糖尿病の独立関連因子であった.さらに,移植後糸球体硬化と間質線維化では,免疫組織学的検討により異なる膠原繊維の集積を明らかとした.腎移植時の免疫モニタリングでは,移植早期の末梢血リンパ球においてTh1, Th2, Th17, Treg(Foxp3+)サブセットおよびnon-classical HLA分子(可溶性HLA-G5)の早期変動を確認した.さらに,長期経過では,可溶性HLA-G5分子量と移植後eGFR変化率との関連を認めた.
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