透析導入時尿毒症状態にある1231例の患者において、高Mg血症は高頻度に認められ、副甲状腺ホルモン(PTH)と血清Mg濃度が独立した関連因子であることを報告した。高リン負荷ラット大動脈血管組織培養において血管石灰化部位をFTIRおよびSEM-EDXを用いた成分分析を行い、その主成分がリン酸カルシウムであることを明らかにした。Ca負荷により血管石灰化が増強し、Pit-1の発現が増加すること、さらに高リン負荷血管石灰化がMg添加により抑制されることを明らかにした。また、TRPM7の阻害作用のある2-APBを添加することで、効果が減弱し、Pit-1の発現量が減少することを明らかにした。
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