近位尿細管のtight junction (Tj)に発現しているclaudin-2の欠失マウスでは、近位尿細管細胞間短絡路のNa再吸収障害をfurosemide、thiazide、amiloride感受性遠位側ネフロンからのNa再吸収増加によって完全に代償していることが考えられた。集合管のTjに発現しているclaudin-8の欠失マウスでは、尿中Ca排泄率増加を認めたが、血清Ca濃度の低下はなかった。腎臓で血管内皮細胞に限局して発現しているclauidn-15の欠失マウスでは、尿中Ca排泄率低下による高Ca血症と、尿中Mg排泄率増加による低Mg血症を認め、その機序については今後の検討を要する。
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