研究成果の概要 |
計2,292名の透析患者を対象とした後向きコホート研究では,高リン血症を有する患者において炭酸ランタンの使用が生命予後を改善する可能性が示された。一方,良好な血糖管理やレニン・アンジオテンシン系阻害薬の使用に関しては,生命予後との有意な関連性は見出されなかった。 前向きコホート研究には654名の透析患者が参加し,3年間の観察を完遂した。FGF23の中央値は1,878 pg/ml,分泌型Klothoの平均値は377 pg/mlであった。今後,FGF23や分泌型Klothoを含む患者データが生命予後や心血管イベントに及ぼす影響を検討する予定である。
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