重症筋無力症(MG)患者の骨格筋において筋細胞内反応が機能していることを明らかにした。MGの病態解明と治療においてこの反応が重要であることを示した。 MGでは、骨格筋内において小胞体ストレス応答が働いており、骨格筋における免疫反応の調整および筋保護作用、また、筋再生のための情報伝達が行われている可能性を示した。さらに、MGの骨格筋において筋修復過程で見られる蛋白の発現亢進や骨格筋の再生に欠かせない筋芽細胞の活性化が、MG患者の骨格筋において機能していた。 つまり、MGでは障害された骨格筋の修復過程に筋細胞内反応が深く関わっており、MGの病態解明のためにさらなる研究が必要であると考えられた。
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