AD患者脳では糖脂質に量的・質的異常がある事が知られれている.本研究では、糖脂質が局在する細胞膜ラフトに注目し、その質的・量的異常の検出とRaftsが担う細胞内情シグナリングに及ぼす影響を、PC12 cells やSH-SY5Y cellsの培養系や病理学的に診断確定したAD患者剖検脳を用いて詳細に調べた.本研究の遂行中に神経系全体が障害されてくる脳脊髄根末梢神経炎 (EMRN)患者髄液・血清中にラクトシルセラミド(LacCer)等の中性糖脂質に対する抗体を初めて発見した.AD患者試料中でも抗体が存在するか否かの検討を血清・脳脊髄液などを用いて始め興味ある事実を見出した.(論文投稿中)
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