研究課題/領域番号 |
25461308
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三澤 園子 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30375753)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 糖尿病性神経障害 / 神経障害性疼痛 |
研究実績の概要 |
糖尿病は先進国における末梢神経障害の原因の最多を占める。進行期の痛み・しびれは必発であるが、適切に管理されている患者は少ない。その要因の一つとして、痛み・しびれの強さの客観的評価手段がなく、治療を開始すべき明確な基準が存在しないことが挙げられる。本研究は「糖尿病患者のしびれ~痛みに、いつから・どのように介入するのが最も効率的か?」というクリニカル・クエスチョンを解決することを目的とする。
治療を開始すべきポイントは、quality of life(QOL)の低下が生じうる時点、末梢・中枢性感作が生じる以前の時点と予想される。糖尿病患者を対象に、詳細な臨床評価に加えて、疼痛・QOLスコア評価・神経生理学的評価(神経伝導検査・感覚神経軸索の末梢性興奮性評価・表皮内小径線維刺激による疼痛関連誘発電位による中枢性興奮性評価)・脳血流評価を網羅的に行い、治療開始が推奨される時期・客観的重症度を明らかにする。さらに、疼痛の強い患者を対象に神経障害性疼痛治療薬による介入を行い、反応性を評価し、疼痛の客観的評価尺度の開発を試みる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実施体制整備並びに計画書の改訂に予想以上の時間を要したため。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度より、患者のリクルートを本格的に稼働する予定である。平成27年度中の症例集積並びに結果の解析を目標とする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遅延に伴い、研究費の執行も遅延し、次年度使用額が生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
平成26年度中に研究計画作成並びに実施体制整備が終了したため、平成27年度は本格的に患者のリクルートが進捗する見込みである。それに伴い、電極・文具等への使用が生じる見込みである。
|