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2013 年度 実施状況報告書

軸索膜電位とイオンチャネル機能異常をターゲットとしたALSの新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461316
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

野寺 裕之  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (40363147)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症
研究概要

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性の運動ニューロン死による難治性神経疾患である。精力的な研究が世界中で行われて来てはいるが、根本的な治療法はいまだ存在しない。そのため、新規治療法を開発することが強く求められている。さて、ALSやALS関連疾患と関連すると考えられている原因遺伝子はいくつか報告されている。それらは細胞内輸送に関連するために、その機能に異常をきたした場合にはミトコンドリア機能障害を引き起こすことが知られている。ミトコンドリアは細胞のエネルギー産生に関わっており、神経細胞において重要な機能として膜電位の維持と神経興奮性の適切な管理である。神経軸索の興奮性を適切に維持することにより、ミトコンドリア障害に続発する神経軸索障害を最小化し、神経保護作用をもつことが報告されている。
この研究ではALSモデル動物を用い、神経軸索の興奮性調整に重要な機能をもつイオンチャネル機能調節薬が神経保護作用をもつか調べる。イオンチャネルと軸索膜電位がALS治療の治療ターゲットとして有用であるか検討することが本研究の主目的である。
本年度は実験動物において神経興奮性検査の記録を再現性良く記録する方法と月齢に対する神経興奮性検査の変化につき検討してきた。これまでの研究でも行われてきた方法であり、良い再現性にて検査を行っていくことについては、ほぼ満足する結果を得ることができた。コンピュータモデリングを用いたイオンチャネル機能の推定に関しても精度よく行われている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

検査法の信頼度及び再現性について検討中であり、疾患モデル動物への応用を行っているところである。

今後の研究の推進方策

疾患モデル動物に対する治療及び検査所見につき引き続き検討している。

次年度の研究費の使用計画

動物実験につき、動物の供給が若干遅れているため
翌年度に実験を継続していく。
具体的には実験動物の購入、電気生理検査の備品購入などである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Thinning of cervical nerve roots and peripheral nerves in ALS as measured by sonography.2014

    • 著者名/発表者名
      Nodera H, Takamatsu N, Shimatani Y, Mori A, Sato K, Oda M, Terasawa Y, Izumi Y, Kaji R.
    • 雑誌名

      Clin Neurophysiol.

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Increased variability of axonal excitability in amyotrophic lateral sclerosis.2013

    • 著者名/発表者名
      Shibuta Y, Shimatani Y, Nodera H, Izumi Y, Kaji R.
    • 雑誌名

      Clin Neurophysiol.

      巻: 124 ページ: 2046-2053

    • DOI

      10.1016/j.clinph.2013.02.117.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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