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2014 年度 実施状況報告書

脂肪幹細胞と炎症細胞のNotchシグナル制御による肥満治療、幹細胞治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461336
研究機関名古屋大学

研究代表者

竹下 享典  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70444403)

研究分担者 成 憲武  名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (30378228)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードNotchシグナル / 脂肪細胞 / メタボリックシンドローム
研究実績の概要

Notchシグナルは炎症細胞、血管細胞などの多様な細胞において幹細胞維持、増殖、活性化と多彩な生理作用があるため、肥満の病態にの大きく関与するという仮説ものと以下検討を行っている。
これまでのNotch1ヘテロ欠損マウスを実験モデルに用いた抱負と観察から、体重増加に変化が出ると予想し、以下の検討をおこなった。
野生種マウス、Notch1ヘテロ欠損マウスについて生後4週齢より通常食餌および高脂肪食負荷を行い、食餌量、体重の変化について代謝ケージを用いて計測する。通常食餌より負荷後、8週と12週後にOGTT、ITTをおこなってインスリン感受性、耐糖能、血清コレステロール、中性脂肪など生化学的パラメータの測定をおこなった。両群間で食餌量に差はなかったが、12週以降、いずれの食餌でもNotch1ヘテロ欠損マウスの体重が大きかった。MRIで脂肪沈着を検討したところ、体重同様、Notch1ヘテロ欠損マウスで多く認められた。Notch1ヘテロ欠損マウスの高脂肪食でのみ、インスリン感受性、糖感受性の異常が認められた。低温室(摂氏4度)における体温変化について、両マウスでは変化がなく、代謝が大きく変化してないと考えられた。
3T3細胞を脂肪細胞に分化する際、Notch1をノックダウンしたところ、脂肪分化は促進していた。今後は脂肪前駆細胞が脂肪細胞に分化する際のNotch1の役割について検討を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

マウスの繁殖が遅れ、引数をそろえるのに時間がかかっている。
細胞実験について分化条件にややばらつきがあるように感じる。

今後の研究の推進方策

一部の動物実験についてはさらに実験個体を増やし、統計的に裏付けをとる。
細胞は別の株を準備したり、脂肪幹細胞の初代培養を進める。

次年度使用額が生じた理由

実験計画の遅延のため
特にマウスを十分増やせず、検体処理が進まなかったため。

次年度使用額の使用計画

実験検体を増やすようにマウスの個体を増やす
代換で細胞実験も入れる

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Angiotensin II receptor blocker ameliorates stress-induced adipose tissue inflammation and insulin resistance.2014

    • 著者名/発表者名
      Hayashi M, Takeshita K, Uchida Y, Yamamoto K, Kikuchi R, Nakayama T, Nomura E, Cheng XW, Matsushita T, Nakamura S, Murohara T
    • 雑誌名

      PLoS One.

      巻: 9 ページ: e116163.

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0116163. eCollection 2014.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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