GIP欠損マウスを用いてGIP分泌減少およびGIP分泌欠損状態での高脂肪食負荷下の肥満やインスリン抵抗性について評価した。糖負荷後のGIP分泌量は、野生型(WT)マウスに比較してGIP欠損ヘテロマウス(GIPgfp/+)で50%低下し、ホモマウス(GIPgfp/gfp)のGIP分泌は認めなかった。60%高脂肪食負荷を行ったところ、GIP分泌量依存性に体重増加および体脂肪量の増加が抑制された。インスリン負荷試験の結果からGIP分泌の減少および欠損はインスリン感受性を増加させた。よって高脂肪食負荷状態下のGIP分泌の抑制は、高脂肪食肥満やインスリン抵抗性を軽減することが示唆された。
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