研究課題
1. ドイツKirchhoff研から分与されたGFAP-CreERT2マウスとSCAP floxマウスを交配して作成したマウスに成長後タモキシフェンを投与し、成体のアストロサイト特異的にSCAP欠損を誘導した。同マウスは長期記憶の障害と不安様行動の減少を認め、social recognition testにおいて社会認識能力の有意な障害を認めたことから、アストロサイトにおけるSCAPの発現は長期記憶の固定化と恐怖・不安に関与する行動に影響することを見出した。体重変化、耐糖能、インスリン抵抗性及び短期記憶に有意差を認めなかった。2. ステロールセンサーSCAPの量的制御のメカニズムについて引き続き検討を行った。マウス初代培養グリア細胞でAICARによるAMPK活性化刺激やPF429242によるsite-1 protease阻害処理によって、SCAP蛋白量が減少した。これらのSCAP減少作用は、プロテアソーム阻害薬MG132や、SREBP:SCAP複合体の小胞体-ゴルジ輸送阻害薬として働くFatostatinの前処理により抑制された。SCAPの蛋白量制御にプロテアソーム系が重要である。SCAPは分解を受ける際に小胞体からゴルジ体へ輸送される必要がある。3. SREBP-2 floxマウスを神戸理研との共同開発により作製した。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 4件) 備考 (1件)
BMJ Open Diabetes Res Care
巻: 4 ページ: e000156
10.1136/bmjdrc-2015-000156
Diabetol Int
巻: 6 ページ: 321-335
10.1007/s13340-015-0205-3
http://dm301k.umin.jp/index.html