研究課題/領域番号 |
25461394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
京 雪楓 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 講師 (70316123)
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研究分担者 |
澤田 貴宏 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 講師 (00382325)
古島 謙亮 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 助教 (50392105)
坂口 和成 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 教授 (60178548)
宮嶋 正康 和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 講師 (80137257)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | GH-IGF1軸シグナル伝達系 |
研究概要 |
GH-IGF1軸系シグナル伝達が生後体格の決定に大きな役割を果たしていることは知られている。私どもはEphA4というチロシンキナーゼ型受容体がGH受容体と直接結合することによりJAK2/STAT5Bを介して、かつJAK2非依存的にもIGF1産生を調節していることを発見した(Cell Reports 2012)。今回の申請では、分子間相互作用を調べることにより体格決定の新規調節機構を解明することが目的である。 EphA4とGHR、EphA4とSTAT5B、およびEphA4とJAK2の結合ドメインの決定:EphA4とGHRが細胞内外両ドメインで結合することを、両受容体の部分的欠損分子を293T細胞で発現系させることにより実証した。EphA4の部分的欠損分子とSTAT5B(WT)を用いることによりEphA4 kinase domain N端にSTAT5Bが結合することを示した。次に、EphA4部分的欠損分子とJAK2(WT)を用いることにより、STAT5Bと同様に、EphA4の kinase domain N端にJAK2が結合することを示した。JAK2のどのドメインにEphA4が結合するかについては、現在JAK2の部分的欠損分子を発現させることにより検討中である。 GHR無発現下でのEphA4のIGF1産生への作用機序:EphA4を活性化すると細胞内のリン酸化されたSTAT5Bは増加し、EphA4に結合していたSTAT5Bは遊離することを発見した。 EphA4によるIGF1産生のJAK2依存度:Jak2 (-/-)線維芽細胞においてもEphA4刺激によりSTAT5Bのリン酸化が増加し、このSTAT5Bリン酸化の増加はGHRノックダウンにより抑制された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画の通りに進んでいる。GHRノックダウン実験に関しては当初の計画以上に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
GHR/EphA4ダブルノックアウト線維芽細胞を用いての実験、および臓器特異的EphA4ノックアウトマウスを使った実験に進んでいく。
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