本研究ではエストロゲンの非遺伝子作用を担うアロマターゼの翻訳後修飾による急激な発現調節機構を研究する。アロマターゼは細胞内キナーゼ及びホスファターゼによるリン酸化・脱リン酸化により急激な活性、さらに分解調節を受けていることが、再構成系及び阻害剤、siRNAによるノックダウン実験により明らかになった。急速な刺激応答に関わる神経細胞でもグルタミン酸刺激での活性及び酵素量低下、ノルアドレナリン、セロトニン、GABA刺激での活性亢進などを確認した。分解機構にはリン酸化によるユビキチン化、プロテアソーム分解系が関与することを明らかにした。
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