研究課題/領域番号 |
25461405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
田川 博之 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30373492)
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研究分担者 |
高橋 直人 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80344753)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 悪性リンパ腫 / miRNA / side population |
研究概要 |
悪性リンパ腫におけるmiRNAと発がんとの関わりについての基礎的研究を行った。 (1) 標的候補遺伝子のsiRNAを設計、構築する。その蛋白のsiRNAを細胞株に導入して、in vitro, in vivoによる浸潤抑制効果を検証することにより、miR-150→標的蛋白の過剰発現→多臓器浸潤という機構の解明を行った。成果はBlood誌に掲載された。 (2) SPと非SP細胞での発現差のあるmiRNAの同定を、リンパ腫サブタイプごとにおこなった。 (1)と(2)に関しては細胞株または臨床検体細胞をNOGマウスに経皮的もしくは静脈的移植し、腫瘍を発症させた後、同定された遺伝子を標的としうるsiRNAやmiRNAのアンチセンスオリゴ(LNAと呼ばれる)を腫瘍移植マウスに系静脈的に投与し、標的遺伝子・蛋白の発現抑制効果やSP細胞抑制効果を検討した。また、再発症例リンパ腫でのSP解析を行い、再発症例で変動のあるmiRNAとその標的遺伝子・蛋白の同定、そして機能解析をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
miR-150の機能解析については、おおむね終了しつつある(論文化した)。また、in vivoにおけるmiR-150の投与により、マウスの腫瘍は縮小し、是異存期間は著しく延長した。side populationの研究ではSPと非SPの間のmiRNAの発現差を現在解析中である。
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今後の研究の推進方策 |
リンパ腫細胞株をNOGマウスに移植すると、多臓器転移をするいくつかのリンパ腫細胞株がある。それを皮下注射することによって腫瘍を発生させ、さらに(1)のmiRNA-150, (2)SPの解析により同定されたsiRNAやmiRNAをアテロコラーゲンとともに尾静脈に静脈注射することによってin vivoによる転移や造腫瘍に対する治療効果を測定する。
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