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2014 年度 実施状況報告書

骨髄腫SP細胞で特異的に異常発現するmicroRNAの同定

研究課題

研究課題/領域番号 25461406
研究機関秋田大学

研究代表者

亀岡 吉弘  秋田大学, 医学部, 講師 (40422159)

研究分担者 田川 博之  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30373492)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードmiRNA / 多発性骨髄腫 / SP細胞
研究実績の概要

本研究は、骨髄腫の細胞株と臨床検体を用いて、side population(SP)分画をセルソーターで採取し骨髄腫SP細胞のがん幹細胞としての性質を詳しく調べた上で、SP細胞に特徴的に発現するmicroRNA(以下miRNA)を同定する。さらに、SPにおけるmiRNAの機能解析と標的遺伝子・蛋白の同定を行い、治療標的ともなり得る標的分子を同定する。20検体(現在解析中)と骨髄腫14細胞株のSPと非SP細胞を純化し網羅的なmiRNA/遺伝子発現解析を行い、SPと非SP(以下MP)での発現比較を行う。同定されたmiRNAに対する機能解析を中心に行う。miR-181の標的蛋白としてBmi-1が考えられる(RPMI 8226細胞株では、EZH2発現上昇→miR-181発現低下→Bmi-1発現上昇→Pten or Bim発現低下→Bcl2発現上昇という機序を明らかにした。また、以下の研究を行った。標的となりうる遺伝子Bmi1のsiRNAを設計しtetracycline off systemにより発現調整ができるvectorを細胞株に導入した。そしてNOGマウス(NOD/Shi-scid, IL-2Rγnul mouse)に、標的遺伝子のsiRNAのレンチウィルスベクターを組み込んだ腫瘍細胞株または臨床検体細胞を経皮下的に移植して腫瘍を発症させた後、tetracycline(5g/l)水を同マウスに投与してsiBmi1を発現させ、SP細胞への腫瘍抑制効果を検討した。結果、腫瘍の縮小効果が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通りに実験が進んでいる。

今後の研究の推進方策

Luciferase assayによりmiRNAの標的蛋白を直接コードするmRNAを同定する。
骨髄腫進展に伴うSPにおけるmiRNAの検索を行う。つまり、MGUS(monoclonal gammopathy undetermined significance), 無症候性骨髄腫、症候性骨髄腫、そして、再発難治性骨髄腫といった病態の進行に伴うmiRNAのSPにおける発現変化を網羅的解析で探索する。
遺伝子発現解析でSP特異的に発現する細胞表面抗原が判明すれば、抗体を作成し生体内での骨髄幹細胞の同定をも目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of clinical characteristics and prognostic factors for angioimmunoblastic T-cell lymphoma.2015

    • 著者名/発表者名
      Kameoka Y, Takahashi N, Itou S, Kume M, Noji H, Kato Y, Ichikawa Y, Sasaki O, Motegi M, Ishiguro A, Tagawa H, Ishizawa K, Ishida Y, Ichinohasama R, Harigae H, Sawada K.
    • 雑誌名

      Int J Hematol

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Analysis of the MCNU-based high dose chemotherapy followed by ASCT for relapsed or refractory DLBCL2014

    • 著者名/発表者名
      亀岡 吉弘、高橋 直人、赤木 智昭、奈良 美保、井根 省二、加藤 裕一、横山 寿行、野地 秀義、伊藤 薫樹、石田 陽治、張替 秀郎、澤田 賢一(2014)
    • 学会等名
      第76回日本血液学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2014-10-10 – 2014-10-13

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公開日: 2016-05-27  

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