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2013 年度 実施状況報告書

ヘパリン親和性を獲得した新規エリスロポエチンの生物学的特性と臨床応用のための検討

研究課題

研究課題/領域番号 25461410
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

森山 雅人  新潟大学, 医歯学系, 助教 (30598131)

研究分担者 小澤 拓也  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70467075)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードエリスロポエチン / ヘパリン親和性 / ヘパリン結合ドメイン / 造血活性 / 組織保護 / 血管増殖阻害 / 細胞外マトリックス / サイトカイン
研究概要

これまでに申請者は、赤血球系の造血因子であるエリスロポエチン(EPO)にヘパリン親和性モチーフを導入し、ヘパリン親和性EPO(HEPO)という新規サイトカインの合成に成功し(特願2008-323611)、EPO活性の保持とヘパリン親和性の獲得を確認している(特願2012-543009、国際出願PCT/JP2009/071095)。今回の研究では、ヒトHEPO(rhHEPO)の安定発現株(Stable Transfectant)を確立し、その生物学的特性を検討して、①長期作用性造血剤、②組織・血管内皮保護剤、③抗腫瘍剤(血管増殖阻害剤)としての臨床応用に向け、必要な基礎データを固めることを目的とした。そこで初年度は、安定発現株の作成と、大量培養系および蛋白精製系の確立のため、1. ヒト特有の糖鎖構造の重要性を踏まえ、現在のバキュロウイルス・昆虫細胞系からヒト細胞株による発現系を作成すること、2. 安定発現株(Stable Transfectant)を樹立すること、3. 浮遊細胞培養系を確立し、大量培養を行うこと、4. 精製手法を確立し本新薬の安定生産を開始すること、を計画していた。そこでまず、過去の研究結果の解析、整理を行い、それをデータベース化し、今後の研究を進める上での方向性の検討と問題点の確認を行った。さらに、新規発現系に移行する前段階の評価として、既存の発現系によるrhHEPOの培養と生成、測定などを進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

申請時の研究計画では、初年度中に安定発現株を作成し、大量培養系および蛋白精製系を確立する予定であった。しかし、平成25年度は臨床医としての業務のエフォート率が申請時に想定していた以上に高くなってしまったため、計画通りに研究を遂行することができなかった。申請者は所属診療科における外来の診療業務、および入院患者様に対する病棟業務にも従事している。平成25年度は教室の改変に伴う多数の赴任等があり、事実上教室員が半減した。更に新たな入局者が得られなかったため、臨床業務の負担の増加を受け入れざるを得ない状況となり、結果として研究に充てられる時間が激減した。従って初年度は、これまでの研究結果の解析、整理と、既存の発現系によるrhHEPOの培養と生成、測定を行うにとどまった。

今後の研究の推進方策

(今後の推進方策)
初年度に計画していた実験計画の続きを行う。具体的には、1. rhHEPOのヒト細胞株による発現系への転換と、2. rhHEPOの培養系、精製手法の確立である。さらに併行して、平成26年度以降に実施予定の、1. in vitro造血活性の検討、2. in vitro血管内皮作用の検討、3. in vivo動物モデルによる造血活性および血管内皮保護作用の検討、4. in vivo微小血管障害治療モデル作成のための基礎検討、も進めていく予定である。
(次年度の研究費の使用計画)
本研究計画を遂行するには、申請時に記入した研究経費が必須である。消耗品は主にrhHEPOの作成と、in vitro、in vivo実験に支出される。本新薬の作成に際して、発現システム、細胞株、抗体、カラム、ELISAキット、試薬、プライマーなどが必要である。さらにn vitroの検討には細胞株や血管新生キット、in vivoにおける実験では各種動物が不可欠である。以上の消耗品のために研究費をできるだけ使用したいので、学会へ参加や情報収集などはできるだけ抑えていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

申請時の研究計画では、初年度中に安定発現株を作成し、大量培養系および蛋白精製系を確立する予定であった。しかし、平成25年度は臨床医としての業務のエフォート率が申請時に想定していた以上に高くなってしまったため、計画通りに研究を遂行することができなかった。申請者は所属診療科における外来の診療業務、および入院患者様に対する病棟業務にも従事している。平成25年度は教室の改変に伴う多数の赴任等があり、事実上教室員が半減した。更に新たな入局者が得られなかったため、臨床業務の負担の増加を受け入れざるを得ない状況となり、結果として研究に充てられる時間が激減した。従って初年度は、これまでの研究結果の解析、整理と、既存の発現系によるrhHEPOの培養と生成、測定を行うにとどまった。
初年度に計画していた実験計画の続きとして、rhHEPOのヒト細胞株による発現系への転換と、培養系・精製手法の確立を行う。さらに併行して、in vitro造血活性・血管内皮作用の検討、in vivo動物モデルによる造血活性および血管内皮保護作用の検討と、微小血管障害治療モデル作成のための基礎検討を進めていく予定である。
本計画を遂行するには、申請時に記入した研究経費が必須である。消耗品は主にrhHEPOの作成と、in vitro、in vivo実験に支出される。本新薬の作成に際して、発現システム、細胞株、抗体、カラム、ELISAキット、試薬、プライマーなどが必要である。さらにn vitroの検討には細胞株や血管新生キット、in vivoにおける実験では各種動物が不可欠である。以上の消耗品のために研究費をできるだけ使用したいので、学会へ参加や情報収集などはできるだけ抑えていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Erythropoietic Stimulating Agents2013

    • 著者名/発表者名
      Ken Toba and Masato Moriyama
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      Bentham Science

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公開日: 2015-05-28  

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