研究課題/領域番号 |
25461430
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
高田 弘一 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90398321)
|
研究分担者 |
神原 悠輔 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10624421)
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
小船 雅義 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90336389)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | BCL9 / 多発性骨髄腫 |
研究実績の概要 |
申請者らは,β-カテニンに結合し,その転写活性を正に制御するBCL9が多発性骨髄腫(MM)の細胞増殖,転移・浸潤,腫瘍血管新生に重要であることを見出している (Takada K et al, Cancer Res 2009). さらに,BCL9転写複合体がMM治療の標的として有望であることを明らかにしている (Takada K et al, Sci Transl Med 2012).一方,BCL9の標的遺伝子群およびその発現調節機構は不明である. 本研究目的は,Chromatin Immunoprecipitation (ChIP)-Sequence (Seq) (ChIPSeq) 法を用いてMMにおけるBCL9による転写制御ネットワーク機構を解明し,MMに特異的な新規治療標的分子を同定することである. 当該年度では,抽出されたBCL9標的遺伝子候補の評価を各種MM細胞株および患者検体で行った.はじめに,候補遺伝子のプロモーター領域にBCL9結合シークエンスを検索した.同シークエンスを有する遺伝子を選択し,同シークエンスを含んだプロモーター領域が増幅されるようにqPCRプライマーを設計し,sh-contおよびsh-BCL9を用いてChIP-quantitative PCR (qPCR) を行い,実際に同遺伝子がBCL9によって制御されているか否かを確認した.さらに,これまでの申請者らの検討結果から,SAH-BCL9は特異的にβ-カテニンとBCL9の結合を阻害することが可能である.そこで,各種MM細胞株を用いて,ChIP-qPCRで評価した遺伝子の発現がSAH-BCL9処理により抑制されるか否かを検討した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は,計画の通りすすみ、BCL9の標的遺伝子候補群から真の標的遺伝子の抽出に成功している.
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題は,当初の予定通り進捗しており,その計画に変更はない.
|