研究課題
我々は、独自開発の合成DNA マイクロアレイシステムを用いて、急性骨髄性白血病(AML)の予後を予測する可能性のある68 遺伝子を抽出した。この中にはこれまで造血器腫瘍では報告されていない遺伝子も確認された。本研究では、この遺伝子群から骨髄異形成症候群(MDS)症例におけるAMLへの移行に関わる遺伝子(群)を同定し、その予測法を確立することを目標とする。本研究では、臨床転帰が判明している過去MDS症例の骨髄サンプル用いて68遺伝子の蛋白又はmRNAの発現を検討し、目的の遺伝子を絞り込む。更に新規あるいは既に診断ついているMDS症例において、候補遺伝子の遺伝子発現量をプロスペクティブに検証し、目的の遺伝子セットを抽出する。使用する骨髄サンプルは、過去に当科で治療を受け臨床転帰がすでに明らかになっているMDS症例の骨髄クロットから得られたパラフィン標本とする。芽球の増加しているRefractory anemia with excess of blast (RAEB)症例からさらにAMLに移行した症例30例を目標とする。これらの症例に関しては、診断時(MDS安定期)、輸血開始時期のものがあれば併せて解析する。対照は、健常人、巨赤芽球性貧血、発作性夜間血色素尿症、再生不良性貧血症例とする。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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