(まとめ)二つのモデルマウスを使ってmiR142の機能解析を試みた。その結果、miR142過剰発現は血球の減少を生じることが分かった。(結果)①骨髄移植マウス:マウス骨髄細胞にmiR142とGFPを遺伝子導入した。遺伝子導入した骨髄細胞を、骨髄機能破壊マウスに移植した。その結果、miR142を強発現する血球は減少した。②遺伝子改変マウス:miR142をB細胞に強発現させる遺伝子改変マウスを作成した。生後一年以上経過した遺伝子改変マウスにおいては、IgM陽性細胞が野生型に比較し減少した。(結論)上述の結果は、miR142過剰発現が細胞の運命を攪乱しガン化に関与することを示唆する。
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