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2015 年度 実績報告書

Microvesicleを介する骨髄腫細胞と間質細胞の相互作用の解明と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 25461434
研究機関自治医科大学

研究代表者

古川 雄祐  自治医科大学, 医学部, 教授 (00199431)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / 接着耐性 / 間質細胞 / Microvesicle / microRNA
研究実績の概要

多発性骨髄腫の薬剤耐性には骨髄間質細胞との接着が重要である(接着耐性)。しかしながら、プロテアソーム阻害剤や接着分子・ サイトカインに対する抗体によって接着を阻害しても抗がん剤耐性は完全には解除されない。本研究においては、骨髄腫細胞が産生す るcirculating microvesicle(cMV)に着目し、間質の相互作用とくに薬剤耐性におけるその役割とメカニズムを明らかにする。その上でcirc ulating microvesicleを治療標的とする方策を考案し、多発性骨髄腫の治療成績を向上させるための新たな分子基盤を提供することを目的とした。
骨髄腫細胞と間質細胞の直接の接触・接触なしの共培養・骨髄腫単独での培養の3つの条件で培養を行い、それぞれの上清 からのcMVの分離システムを確立した。分離したcMVよりRNAを抽出し、RT-PCRアレイを用いて、含有されるmicroRNAをスクリーニング した。その結果、骨髄腫由来のcMVにはmiR-155とmiR-135bが多く含まれていることが明らかとなった。それぞれについて機能解析を行い、miR-155がプロテアソーム阻害剤の感受性を規定することを見いだした。現在、そのメカニズムに関する詳細な検討を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation-mediated EZH2 Inactivation Promotes Drug Resistance in Multiple Myeloma.2015

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi, J., Koyama, D., Wada, T., Izumi, T., Hofgaard, P.O., Bogen, B. and Furukawa, Y.
    • 雑誌名

      The Journal of Clinical Investigation

      巻: 125 ページ: 4375-4390

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Overexpression of the Shortest Isoform of Histone Demethylase LSD1 Primes Hematopoietic Stem Cells for Malignant Transformation.2015

    • 著者名/発表者名
      Wada, T., Koyama, D., Kikuchi, J., Honda, H. and Furukawa, Y.
    • 雑誌名

      Blood

      巻: 125 ページ: 3731-3746

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Molecular Pathogenesis of Multiple Myeloma.2015

    • 著者名/発表者名
      Furukawa, Y. and Kikuchi, J.
    • 雑誌名

      International Journal of Clinical Oncology

      巻: 20 ページ: 413-422

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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