多発性骨髄腫の薬剤耐性には骨髄間質細胞との相互作用が重要である(接着耐性)。本研究においては、骨髄腫細胞が産生す るcirculating microvesicle(cMV)に着目し、接着耐性における役割を解析した。骨髄腫細胞と間質細胞を共培養し、上清 からcMVを分離した。分離したcMVよりRNAを抽出し、microRNAアレイを用いて、含有されるmicroRNAをスクリーニング したところ、miR-155とmiR-135bが多く含まれていた。それぞれの機能解析を行い、miR-155がプロテアソーム阻害剤の感受性を規定することを見いだした。現在、そのメカニズムに関する詳細な検討を進めている。
|