同種造血幹細胞移植後の出血性膀胱炎の原因となるアデノウイルス血清型11の日本人に最も頻度が高いHLA-A*24:02拘束性の新規エピトープを同定し、体内で抗原特異的T細胞の標的として機能していることを示した。T細胞上に発現する共刺激分子のレセプター4-1BBに対する抗体を用いることで、抗原提示細胞を用いずに、簡便に抗原特異的T細胞を樹立できることを明らかにした。また、抑制性受容体PD-1のリガンドであるPD-L1は、CD80/86とともに抗原提示細胞上に発現することで抗原特異的T細胞の誘導において促進的に作用していることを示した。以上の成果は、今後、細胞療法への応用が期待できる。
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