研究課題
基盤研究(C)
複数の炎症性サイトカインによるヘプシジンの産生と炎症性貧血(AI)への関与機序が不明である。本研究は、サイトカイン阻害治療をツールとした関節リウマチ(RA)貧血の発症機構の解析により、IL-6阻害治療によりRA患者の血中ヘプシジンが低下し、ヘモグロビンの正常化が見られた一方、TNF-a阻害治療ではヘモグロビンとヘプシジンを正常化させることは困難であることによって、IL-6がヘプシジンの産生亢進によるRA貧血に直接的に関与することが明らかになった。基礎的研究によって, IL-6によるヘプシジンの発見増強及びTNF-aによるヘプシジン発見抑制に関与する新しいメカニズムを示した。
臨床免疫学