造血幹細胞移植における消化管合併症を非侵襲的に評価する方法として、連続的に消化管粘膜体積を反映し、粘膜損傷を評価するのに有望とされる血清シトルリン濃度と血漿diamine oxidase濃度を測定し、臨床所見や栄養機能評価マーカーとの関連を検討した。両者とも前処置後より低下し、特に臍帯血移植群は他のコホートに比べ回復が遅延していた。各コホート間において好中球数やCRPなどの検査所見との相関が示された。血中シトルリン、diamine oxidaseは造血幹細胞移植における消化管粘膜障害を評価するバイオマーカーとして検討される
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