研究課題
本研究課題では、プロテアソーム活性低下に起因する炎症関連分子増加機構分析を通じて他の炎症性疾患病態への関与を検証することを最終目的に検討を行った。本年度は研究課題計画の「新規自己炎症病態の展開的検索」を通じて、プロテアソーム活性低下に起因する自己炎症病態が広く存在する可能性を検証した。長崎大学関連の大規模前向きコホート研究との連結を測り、横断的検討と縦断的解析に耐えうる長期観察開始時点での研究同意と生体試料の取得と観察項目情報の取得を行った。3515名(男性1253名、女性2262名)の過不足なく説明された研究への協力を長崎大学大学院医歯薬学研究科研究倫理審査委員会の承認を経た書面にて確認した。遺伝子検索生体試料と同時に取得された血清と血漿とはそれぞれ適正に保存された。既にその特異的かつ著明な濃度上昇を来す IP-10 に加えて関連するサイトカイン・ケモカインの血清中濃度測定を152名に関して行った。本研究課題の測定対象は血清資料を連結不能な環境で検討を行った。対象群で観察されたIP-10血清中濃度に代表されるごとくに分布はばらつきが高く、最小302.6 pg/ml、最大10972.2 pg/ml第1四分位点は1328.0 pg/ml、第三四分位点は2752.5 pg/mlであった。新規自己炎症疾患の症例の存在が考えられた。研究発表と世界的データベースを用いた自己炎症症候群の存在を広く情報発信した。初めての機能不全症から解明される新規自己炎症病態を理解することは、他の炎症性疾患の病態理解を深めるとともに、新しい治療表的分子の同定と病勢判定検査の開発に貢献し、炎症制御戦略の新展開に繋がると期待された。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)
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