研究課題
基盤研究(C)
IL-6の作用を特異的に阻害するヒト化抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブ(TCZ)は、関節リウマチ(RA)の疾患活動性を低下させたが、RA患者の活性化T細胞の割合を減少させなかった。これは、T細胞阻害剤であるアバタセプトとは異なる。さらには、TCZでは、制御性T細胞の割合も変化しなかった。以上より、TCZの効果は、T細胞活性化抑制以外のメカニズムが関与すると考えられ、現在、他のT細胞の分画やB細胞の分画を解析している。また、RA患者の血中のサイトカインの値も解析中である。
免疫学