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2014 年度 実施状況報告書

Behcet病に関与するエピゲノム制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25461482
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

三村 俊英  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30260491)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード末梢血有核細胞 / エピジェネティクス / ヒストンメチル化 / 活性化マーカー
研究実績の概要

Behcet病の診断及び活動性把握のための有用な臨床マーカーは存在しない。当研究においては、Behcet病における新たなバイオマーカーの確立を目的として、末梢血有核細胞においてヒストンメチル化の網羅的な解析をフローサイトメーターを用いて行うものであり、当院IRBの承認を得た上で行っている。具体的には、Behcet病患者および健常者に同意を得た後、採血にて末梢血を得、有核細胞を対象に、ヒストンメチル化の状況をモニターする抗体(ヒストン3の第4リシン基および第27リシン基の3メチル化(H2K4me3およびH3K27me3)を検出出来る抗体)を用いて細胞亜分画毎のヒストン修飾状況をフローサイトメーターによって解析した。その結果、ベーチェット病においては、γδ陽性T細胞においてH3K4me3の平均蛍光強度(MFI)値が有意に上昇し、好中球とγδ陽性T細胞の両者においてH3K4me3/H3K27me3のMFI比が有意に上昇していた。また、活動期(眼病変、粘膜病変、皮膚病変などのベーチェット病特有な症状のいずれかが認められる)のベーチェット病患者では非活動期のベーチェット病患者と比較して、γδ陽性T細胞においてH3K4me3のMFI値とH3K4me3/H3K27me3のMFI比がともに有意に上昇していた。これらのことは、今まで報告が無く、新規バイオマーカーとして今後有用な可能性が高い。更に、患者数を増やして検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

既に当該研究方法を用いた解析法は、特許出願している。

今後の研究の推進方策

解析患者数の頭打ちが今後の問題である。特に最近は治療法の改善によりBehcet病活動性の亢進した患者が少ないことが問題で、疾患活動性とヒストンマーカーの検討を積極的に推進する必要がある。

次年度使用額が生じた理由

消耗品費節約に努めた結果上記差額が生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度の消耗品費に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 末梢血細胞のヒストンメチル化染色を用いたベーチェット病の診断及び活動性評価方法2014

    • 発明者名
      三村俊英、他2名
    • 権利者名
      三村俊英、他2名
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2014-200824
    • 出願年月日
      2014-09-30

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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