Behcet病患者末梢血有核細胞において、健常者には認められない特徴的なヒストン修飾変化を確認出来た。さらに、活動性の高い時期と活動性の低い時期の血液において、高い時期でこの傾向は著明であった。低疾患活動期のヒストン修飾変化は健常者に近かった。変化の強いγδT細胞に焦点を絞り35名の患者血液から標的細胞をプール出来た。この患者血液を用いてトランスクリプトーム解析を行ったが、RNA量が少なく満足な結果が得られていない。本研究において治療標的遺伝子の解明には至っていないものの、難病であるBehcet病の病態に直結する新規治療戦略の開発への第一歩を踏み出す事が出来、今後の展開が期待出来る。
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