FcγRIIBを欠損(KO1)マウスは、RAに類似した病態を発症する。このマウスにSLEの病態を促進させるYaa遺伝子、NZW系遺伝子を導入した際の病態変化と遺伝的要因を調べた。KO1.Yaaマウス、(KO1xNZW)F1およびF2マウスの病態解析とF2マウスの遺伝子マッピングを行った。KO1.Yaaマウス、(KO1xNZW)F1マウスではRAの発症は認めず、SLE様の糸球体腎炎を発症した。F2マウスでは、第12番染色体領域に腎炎、関節炎、 唾液腺炎を重複する遺伝子が同定された。FcγRIIBの欠損に加え、Yaa遺伝子、NZW系遺伝子が加わることでRA類似の病態はSLE類似の病態へ変化した。
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