SLEの病態形成におけるリゾリン脂質の役割を検討するため、血清リゾホスファチジン酸産生酵素(ATX)とリゾホスファチジルセリン産生酵素(PS-PLA1)を測定した。SLEではPS-PLA1が有意に上昇し、疾患活動性指標の一部と相関していた。プリスタン誘導マウスSLEモデルの脾臓ではPS-PLA1陽性細胞が増加していた。In vitroでT細胞を刺激するとLPS受容体発現は低下するが、PS-PLA1の発現は上昇した。末梢単核球細胞のPS-PLA1発現は高濃度IFNα刺激で上昇した。従って、PS-PLA1はT細胞活性化マーカー・IFN-αsignatureとしての特徴を有すると考えられる。
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