研究概要 |
本研究の目的は難治性喘息におけるTNF-LIGHTと窒素化ストレスのクロストークの有無や役割及びその制御機構の検討である。そこで当該年度はコントロール良好、難治性喘息を対象に呼気NO測定、誘発喀痰中TNF-LIGHT、窒素化ストレス及び呼吸生理学的指標との関連の差異の比較検討を行い、各々の分子のクロストークの有無や役割を明らかにすることを計画した。具体的に、対象は3か月以上コントロール良好な喘息患者、難治性喘息で、測定項目はasthma control questionnaere (ACQ), スパイログラム、誘発喀痰の細胞成分及び上清成分とした。コントロール良好な喘息患者(17例)(A群)、難治性喘息患者(11例)(B群)で各々喘息コントロール質問票、呼吸機能、呼気NO、誘発喀痰を採取した。現在までのところ年齢;59.1vs 53.9, ACQ(点);4.3vs4.3, %FVC(%);105.9vs87.6, %FEV1(%);96.1vs 65.6, FENO(ppb) 35.6vs35.9,誘発喀痰;細胞数((10×10*6);1.00vs1.98,マクロファージ数50.0vs44.5,リンパ球数;0.04vs0.3,好中球数;50.0vs43.5,好酸球数8.7vs11.7という結果を得ている。さらに 誘発喀痰中のTNF-LIGHTによる免疫染色を行い、患者群での差異や症状、呼吸機能、呼気NOとの関連を検討している。
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