ヒト関節リウマチのモデルであるタイプIIコラーゲン誘発性関節炎マウスにおいて、抗TIM-4抗体を関節炎発症後や数十日経過した重篤の状態から投与した場合でも、有意な治癒効果が認められた。その作用機序として、T・B細胞非依存性の抗コラーゲンカクテル抗体誘発性関節炎マウスに抗TIM-4抗体を投与した際にも、治癒効果とともに関節内の炎症性サイトカインTNF-α、IL-6、IL-1βの産生低下が認められたことなどから、抗TIM-4抗体はTIM-4とマクロファージや破骨細胞などの炎症性細胞に発現するLMIR5との相互作用を阻害して抗炎症作用をもたらしていると考えられた。
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